ゴーン

2009年12月2日 読書
除夜の鐘が鳴る季節。師走突入です。
今日は、最近実家から取り寄せて再読していたスカイクロラシリーズの謎が…
たぶん解決していしまいました。うわーん。
今年の三月に森作品に出会って、むさぼるように読み進めてきました。
なかでもこのスカイクロラは、はじめて読んだ森作品。
はじめて読んだときは、「なんだこれは!」という感じで。
その時感じていた人生への諦めとか、他人に対する関心の無さとか、
そういうものをこの作品に感じて感動していました。
こういう風に考える人もいたんじゃないか!という具合で。
まんまと作者にのせられていたのだともつゆ知らず。
でも、この物語で語られている思想(?)は読み解けたけど、実際のストーリィは
ちんぷんかんぷん。スカイクロラから刊行順にイクリプスまで読み進めたけれど、
いまいち全貌が摑めない。もうまったく、お手上げ状態。
いろんな方の考察を読んでもいまいち納得できず。
そのまま放置していたのですが、最近またあの世界の中にいきたくなり実家から
取り寄せ、クレイドゥからスカイクロラを読んでみたところ…
これってもしや、うんうん、そうだよね、いけるいける
と、ある結論めいたところに達し、キーワードで検索、ヒット、やっぱり!
って感じでした。いや、ほんとのところはどうなっているかはわかりませんけど、
自分の中で謎はとけたという感じです。なんか寂しいなぁ。
けっこうあっけないですよね。もし謎を解きたい方がいましたら、
ぜひナバテアから時系列順に読んでいかれる事をオススメします。
オチは、たぶん、森先生がよくつかうアレだと思います。
だいぶ刊行から時間たってるからネタばれサイトもけっこう充実してるのかな。
てか、頭のいい人が読んだらすぐわかるんだろうなぁ。私はなんてバカなんだろう
解説書いてる人達とかすごいよなぁ。なんか最初っからわかってたみたいだし。
とにかく、大好きなシリーズが、私の中でひとつの終わりを迎えたのでした。
よし、もっかい読むぞー。
レビューってやつ?まぁいくぜよ。
以下本文から抜粋
 * * *
「わたしはもう治ったの?」
「いいや。きみは人と違うのに、同じようになりたいんだ。
 それは、わたしから見れば、とても深刻な病気だけどね」
「変わろうとすることが深刻な病気なの?」
「もし無理して自分を人と同じようにしようとするならね。
 それが神経症、精神病、パラノイアを引き起こすんだ。
 それは自然の歪みで、神の法に逆らうものだ。
 世界中の全ての林や森で、神は一つとして同じ葉っぱを作っていないのだから。
 でもきみは人と違うことがおかしいと思ってるから、それできみはヴィレットで
 暮らすことを選んだんだよ。ここではみんなが違うし、だからこそ、
 きみはみんなと同じように思えるんだ。分かるかい?」
「人が自分の本質に逆らうのは、人と違ってもいいという勇気に欠けてるからで、
 そうしたら、器官はヴィトリオル、というか、その毒としてよりよく知られる、
 憂鬱を生みだすんだ」
 * * *
神様とかそういうたぐいの話がよくでてきたけど、これってやっぱり外国のもの
だからだよね。日本には、すくなくとも私の思う日本には、こういうのはあまり
でてこないから。神様とかね。神って書くと太陽のイメージが思い浮かぶんだけど
神様ってなると神社っぽい。やおよろずの〜みたいな。(千ちひ)
表紙に惹かれてbook・offで買ったんだけど、面白かったな。表紙が素敵でした。

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